大同ハンドボールアカデミー いちご一会とちぎ国体記念中学生ハンドボール大会(COCO‐MAT) 3位入賞



8月に、アカデミー男子がいちご一会とちぎ国体記念中学生ハンドボール大会に出場し、3位入賞しました。

この大会は全国クラブチームカップの抽選に漏れてしまったチームを救済するために、栃木県の協会が企画してくれたものです。
出場チームも、昨年度クラブチームカップの準優勝、春の全国大会出場、クラブチームカップベスト4など、本戦と遜色ない全国レベルの集まる顔ぶれに。
アカデミー男子も、1期生最後の舞台として優勝を目指して乗り込みました。

しかし、試合会場での前日練習でレギュラーの3年生がまさかのアクシデントで肘を脱臼し、出場不能に。痛みと無念さでいっぱいのはずの彼が、気丈にチームメイトにエールを送る姿に胸を打たれ、必ず彼に賞状を持たせようとチームがひとつになります。

1回戦 VS HC調布 



勝ち 29-14(前半15-4,後半14-10)
関東のチームと対戦。序盤こそ固さがあったが、落ち着きを取り戻してからはOFで圧倒する。出場メンバー全員得点を達成し無事に初戦突破。

2回戦 VS HC Lever



勝ち 30-29(前半13-15,後半12-10,ペナコン4-4,サドンデス1-0)
相手は今年のクラブチームカップベスト4。初戦で春の全国大会出場チームを破っている強敵。
こちらの弱点を的確につかれ、常にビハインドの苦しい展開に。後半一時5点差まで離され絶対絶命となるが、終了間際で一気に追いつき、7mtコンテストに持ち込む。
サドンデスまでもつれたが、エースの得点後、GKのスーパーセーブが出て劇的な勝利。
全員で泣きながら喜びを分かち合った。

準決勝 VS HC岡山



負け 20-23(前半9-14,後半11-9)
昨年度クラブチームカップ準優勝、186cmのu16選抜選手をエースとするチーム。
それに対して大型ポストを相手エースにぶつけて失格を狙う作戦を決行。点差は広がるが、前半で2度退場させ、1試合0点に封じ込めることに成功。
後半はミスも多いものの、GKのセーブ連発で怒涛の追い上げを見せ、残り5分で同点に追いつくが、その後の攻防を制することができずあと1歩及ばなかった。
最終的にはこのチームが優勝したので、チャンスはあったと思うと悔しいですね。

3位決定戦 VS SKC氷見



勝ち 24-23(前半12-11,後半12-12)
ハンドボールのまち氷見のチームと対戦。少数精鋭ながら、全員に確かな上手さがあり、総合力では上回られている好チーム。
勝たなければ入賞できない試合。このチームでの最後のゲームを全力で楽しみ、勝って愛知に帰ろうと臨む。
ゲームはお互いにリードしては逆転を繰り返す激闘に。残り1分1点リードで迎えた最後の相手の猛攻を全員で守り切り、念願の3位入賞を勝ち取る。

大会を終えて



1期生の最後を、代替大会とはいえ、間違いなく全国レベルの舞台で3位入賞できて本当によかったです。
1期生たちはポテンシャルも実力もあると言われながら、自信と粘り強さに欠けてここまでの公式戦で全く結果を出すことができませんでした。
そんな彼らが一致団結し、最後まで諦めない逆転勝ちのチームに成長したこと、その実力を結果で証明することができたことが本当に嬉しいです。

監督として、創部から今まで、ずっとこんな試合を彼らに経験させたい、こんな試合を彼らと戦いたいと思っていました。最後に願いが叶って感無量です。
ハードな戦い続きで、喉は潰れ、めまいもあり、コート上で倒れるかと思いましたが笑
素敵な舞台を用意して下さった栃木県の協会の方々、対戦チームの方々には感謝しかありません。

2回戦の対戦相手が応援してくれるなど、勝ち負け以外のスポーツの素晴らしさも体験できる素晴らしい大会でした。



これで1期生のチームは終わり、新チームへと切り替わることとなりました。
この大会で得た財産を引き継ぎながら、見つかった課題を克服してさらに上のレベルを目指していきます。